現像とJPEG

f:id:Futu:20200630000334j:imageGF50mm F3.5 on GFX

僕の年代的に、誕生から成人までの記憶を紡ぐ写真はフイルム写真でした。

ここ5年間の間で僕が撮影してきた写真、デジタル画像は99%がJpegです。

それ以前の10年は90%以上がRawデータでした。記録することの目的が仕事から家族になり逆転したのです。

今回は、いつも刺激をいただいている、大変美しい写真を撮られるmaruさんのエントリーに触発されまして、自分の環境を振り返ってみました。

現像について - An Ordinary Life

2015年子供が産まれた時、僕はCanon 5D Mark lllを使っていました。レンズはEF24mm-70mm F2.8L llにシグマの35mm F1.4 art、EF135mm F2 Lという3本がメインとなっていました。

ざっと2キロ😢。。重さなんて一度も気にしたことはありませんでしたが、常に手元にあって、さっと出してすぐ撮れるiPhoneの画質ではなく表情達を見て、ステージが変わったと思いました。また、iPhoneが登場してからパソコンMac主体から使用時間は瞬く間に携帯電話にバランスが変わりノートブックを開ける頻度は圧倒的に減っていきました。そして富士フイルムのカメラに出会いました。

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RAWが好き

数値の事は触れませんが、Rawの方が間違いなく画質は良く(当時)、後で救出できる事は大きな利点です。安心感。かつてはJpegで撮影する意味が分かりませんでした笑

Jpegも好き

お手軽、ファイルサイズ軽い。

シャッター下ろしたらその瞬間の一点は記録され、それで終わり。その一瞬を紡いでいく僕には、今までの仕事の反動もあったせいか、逆にRawで撮影するメリットは失われていました。

10年くらい前に、会社に出入りしていたプロカメラマンのさりげない一言が記憶に残っています。

「将来は、フィルムカメラ一つで旅したいな〜」

歳をとってきたせいでしょうか。画質でもファイル形式でもない。ただ生活のお供として、好きなカメラとレンズで楽しめて今を残していく、心の贅沢でもあると思います。

 

現像ソフトというより管理ソフト

デジタルである以上は、管理するためのソフトが必要になります。もうソフトって言い方は古いですね、今はアプリ。カメラ好きやプロカメラマンの多くは、管理と現像のソフトを分けずに、管理しながら必要な画像をピックアップし現像となるかと思います。

僕は、登場から終了までアップルのApertureというプロ用写真管理ソフトを使っていました。本当に秀逸なソフトでしたが、アップルの方針転換により泣く泣くディスコンとなり、もはやインストールも不可となりました。

今回Raw現像するにあたり代替現像ソフトをしばらく探していました。結局、この手の類は、使い慣れたソフトが1番なんですよね。

まぁ、Lightroomが1番優秀だと思いましたが、僕は個人的にAdobe離れをして長いので、操作感が合わず、Mac純正の付属の写真ソフトで管理しています。

今回は現像を楽しみたかったのでCapture One For Fujiを選びました。←Free。

f:id:Futu:20200705233132j:imageClassic Nega : ファームアップして、使えるようになった😭嬉し。

結局僕の被写体では、そのまま出力した方が好みなことが多いです。フィルムシミュレーションが優秀ということなんだと思いますが。わざと逆光で撮って、後で救出してみたり変な遊び方をしてました笑。

写真はプリントする物だと出会ったカメラマンの皆さんは共通して話をしていましたが、時代は変わりSNSにアップして繋がりを作る、共有することがプリントすることよりも優先しているように思います。

f:id:Futu:20200705233431j:imageClassic Nega : 好きかも。古くなったから古いのではなく古さを再現するという、、でもいいの。
f:id:Futu:20200705233436j:imageCONTAX ZEISS planar 100mm F2 : ノスタルジックの雰囲気が飛んじゃうから適正露出より低く撮る方が良いかも。

僕は、今子供の成長期なのでフォトブックにすることに情熱を持っています。

 

Rawの弱点

GFXは5000万画素なので、読み込んでファイルサイズ見てまぁビックリです。テクノロジーは進み転送速度が速くなったので気付きにくいですがJpegなら10MBのところ、Rawだと110MB😭

しかし、久々Rawだとまぁ精細に写ります。

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これもウェブでは分からないし、相当な大きさにプリントしないと分からない世界😭でも、その質感や立体感が等倍で見ると驚くほど、やっぱりRawはすごいなと思います。

 

千載一遇のチャンスでデジタル中判(と言っても44:33のフルサイズより1.7倍のセンサーサイズ)を使い始めた訳ですが、扱い易さは間違い無くノウハウ詰まったフルサイズカメラにあると思います。解像感はほとんどの場合、見分けはつきませんし、AF周りや汎用性、拡張性を考えると尚更です。ネットでは各社の比較が数多く見付けられますが、もう50歩100歩でどのメーカーのカメラも高いレベルで何となく飽和状態に感じます。

むしろAPSCサイズの小型カメラ(多少)の方が玄人向けのように感じることもあります。制約がある分、光の入り方や露出を計算してなど違う楽しみ方や工夫の仕方を学べると思います。

 

しかしGFXを使い始めて思ったことは、44:33フォーマットにしか撮れない具体的な世界があることです。今までよりももう少しだけ詳細が残るのです。

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一般的には階調というのでしょうが質感や立体感が。。

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なんでしょうか。既存のレンズを考えると、明るいレンズが多いフルサイズ対応レンズの方がボケは出せると思いますが、階調がより細かい分、分厚さというか濃密感が感じ取れます。自然光が綺麗に入ると、もうそれだけで作品のように魅せてくれます。

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Capture Oneは後からフィルムシミュレーションだけを変更できるので、久々のRawはその変更から楽しんでいます。同時に、後からの微調整でレンズの味も足し引きかできてしまうモヤモヤ感もありますね。今回は最後の一枚以外は編集せずそのままjpeg変換しました。

Macを新調して処理速度も少しは上がったので、もっと遊んでみようと思います。

 

むしろ安かったので買ってしまったLuminarというAI編集ソフトも使ってみましたが、こっちの方が極端で楽しいかもと思いました。

f:id:Futu:20200707011613j:imageClassic Chromeのこれが
f:id:Futu:20200707011617j:imageこのデフォルメ感w

他にも人間の目を拡大したり、肌を艶やかにしたりスライダー1つで演出してくれます。

 

。。、、、と、ああだこうだ書きましたが、最終出力先がネットでオーダーするフォトブックというオチです😭

maruさん刺激をありがとうございました🙇‍♂️