Leica Summicron R 50mm F2
かつて愛していた銘レンズ。Canon 5Dシリーズで出会い、今はもう手元にない。このレンズに出会って考え方が変わった。
※登場する数枚の画像は膨大なデータの整理をし始めて間もないため、ありもの。外付け6個分は時間がかかる😭
当時は全てLレンズを当たり前にしていた頃、どんなきっかけかは覚えていないが、半端にマニュアルレンズに手を出したのだ。
僕はIT系なので検索はお手の物。興味が出たらとことん海外のサイトまでも飛んで調べ尽くす。
でも最初の評価は酷く低かった。解像度は高いものの、カラーに関しては、うーん別に、かなー、くらいな感じで、妻とヨーロッパに2週間旅行のお供に持っていき、帰ったらサヨナラかなと当時思っていたのを覚えている。残念ながら、海外の画像はまだ見つかっていない。。。
旅行もほぼ終盤に差し掛かり、たまにはとモノクロモードにしてみた。
ちなみに、僕は特に写真学校に通っていたわけではなく、映像から入り、仕事の一部でイベントや設計の写真を撮りながら出入りするプロカメラマンやカメラ雑誌のイベントで学んできた珍しいタイプ。
自分をプロだなんて一度たりとも思ったことはない。今後も。
一つ言えることは、プロカメラマンよりデジタル画像の管理や扱い方は圧倒的に詳しかった。それが仕事だったから。
と、過去のどうでも良い話はいいとして、どうでも良いその感覚でモノクロで撮って帰国後、驚愕だった。もちろんモノクロ自体初めてなわけはないのだが
ズミクロンの深みに虜になった。粘るシャドウがなにかストーリーを持っている。
プラナーでは一度も感じたことはなかった。
色のグラデーションがとにかく綺麗で、何度もLレンズのモノクロと比較していた。
Raw一辺倒だった僕が少し崩れたのがこの時だ。いくらRawからモノクロに現像したって、それは。後からの編集、加工であって、整形と同じだった。
自分が生まれた位に誕生したレンズを通して現代を覗き、シャッターを落としたら、そこでその瞬間は記録され、いつか忘れ行くその記憶の代弁者になるから。
子供が生まれて悪戦苦闘しながらの毎日で、忘れ去られていた眠る画像たちをハードディスクが壊れる前に整理し直してまとめていかないと。
そしたらまた、ズミクロンの思い出をアップしたいな。