Zeiss Touit32 F1.8

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Fujifilm Xマウント用に出ているZeissのレンズ。コシナではなく本家Zeissから出ていて、手がけているのはフジではないかという話もある。

数少ないオートフォーカスに対応したレンズ。

 

外観やスペックはネットに正式情報が転がっている。しかし、公式サイトなどでは魅惑的な言葉だけで肝心の写りは伝わらない。

究極はしばらく使って仲良くならないと、嗜好性が強いカメラのレンズはなかなか捉えられない。

 

M42マウントでプラナーを使ってもいたし、キャノンのZEも使ったが、このレンズは、極めて優秀なレンズだと思う。

比較対象はフジ純正のXF35 F1.4になる。こちらも大変優秀なレンズでこれから標準域を選択する人には悩ましい。

 

32mmと35mmは結構違う。

さらには32mmはF1.8で35mmはF1.4ときたものだから被写界深度は確実に、明確に変わる。

この点ではボケの質以前に被写界深度による立体感は勝ち目がないし、こここそが純正35mmの醍醐味だ。Touitにはもっと癖のあるボケを期待していたが思いのほか、素直だ。

→何よりも純正のフード込みの見た目はこっちょいい!

多くの人は純正を選ぶと思う。何一つ間違いではないと思う。

でも僕はTouitを選ぶ。

理由は3つ。

  1. 画角
  2. 写り
  3. トキメキ

 

1.画角

フルサイズ時代の僕の標準域は35mmだった。

換算53mmは長い。Touitの換算49mmもスペックだからどうしようもない。被写界深度よりもこちらを選択する。

 

2.写り

画角以上に写りに惚れ込んでいる。

線の細い高いコントラストと発色。純正は比較するとあっさり目だから一見するとクリアに感じる。

でも、Zeissの発色の良さはコントラストを気に入って使ってきたから、純正に物足りなさを感じるのだ。

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7割はacrosのモノクロだけど。。でもモノクロの違いの方が僕には大きい。今はもう手元にないが永遠の恋人マクロプラナーの写りには及ばないけど、

現代的にパキッと写るし、開放からガンガン気にせずいける。→ここはプラナーと少し違う。だからF1.8スタートなのかも。

それでもZeissの特色は見て取れる。

 

Touitの時はクラシッククロームとacrosのみだけど、XF35にするとこの二つがしっくりこない。ASTIAやPROVIAの方が一般に好まれるのではないかと思う。

とはいえ、色を除けば違いは小さいかもしれない。ここにこだわり持っている人にはたしかに感じると思う。

気軽にZeissを本格的に味わえる素晴らしいレンズだ。マニュアルのZeissもあって画角は全て違うけど、使うほどにTouitは優秀なんだと思い知らされる。

 

3. トキメキ

キャノンならLレンズ、ニコンならナノクリ?、ライカレンズなどブランド化した名前がなかったとしても、ある程度写る代替レンズは多いはずだ。

でもそれらを選びたい人たちの心理はなんだろう。

少しでも最高の写りをというのと、やっぱりそれはトキメキというか、物欲、所有欲みたいなものだけど、それを超えた写欲、自尊心なのではないかと思う。

 

革靴も同じで、日本のメーカーでも普通に履けるし質が大変高い。でもイギリス、ノーザンプトンの靴を選ぶ。

そこに履きたいというワクワク感が違うからだ。そのエネルギーはポジティブに作用すると信じている。

 

ではつたない作例を。子供の写真がPro Nega hiで花の写真がVelviaのシャドウ+2、あとはacrosかClassic chrome。子供の写真が多くてアップできるものが少ない。。

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